Урок 4. 形容詞

  1. 形容詞の型
  2. 指示形容詞
  3. 指示代名詞

1. 形容詞の型

形容詞とは、名詞の性質を説明することばです。

どんな?」の質問に対する答えを思い浮かべてみてください。頭の中にたくさんの形容詞が浮かんできたと思います。

ちなみにロシア語で「どんな?」は Како́й? といいます。(「かっこいい」に響きが似ているので覚えやすいですね?。)

日本語の形容詞は「~い」となるタイプと「~な」となる2つのタイプに分かれるのをご存知ですか?

い形容詞・・・おいし、あつ、おもしろ、かわい
な形容詞・・・きれい、べんり、しずか、すき

一方、英語の形容詞はというと、
hot, cold, quiet, interesting…
決まった形がないので、ひと目でそれが形容詞かどうか判断することはできません。

では、ロシア語の形容詞はどんな形をしているのでしょうか。
ちょっと見てみましょう。

мя́гкий, интере́сный, большо́й, тёплый, си́ний, молодо́й, хоро́ший, вку́сный, худо́й

感が良い方はもうお気づきかと思いますが、
ロシア語の形容詞にも日本語と同じように決まった型があるんです。

上の形容詞をタイプ別に分けると以下のようになります。

ый型・・・интере́сный(おもしろい), тёплый(あたたかい), вку́сный(おいしい)
ий型・・・ма́ленький(ちいさい), си́ний(あおい), хоро́ший(いい)
ой型・・・большо́й(おおきい), молодо́й(わかい), худо́й(ほそい)

「なんだ、英語より簡単じゃん!」と思った方、

まだ早いですよ!

урок 2 で勉強した名詞の「3つの性」を覚えていますか?
урок 3 で勉強した名詞の「6つの格」を覚えていますか?

形容詞は名詞に係る語なので、名詞の性や格と一緒に形が変化してしまうんです。
これはどういうことかと言うと・・・

ロシア語では形容詞それぞれに18通り(3×6=18)の変化形があるんです!

以下は見たい人だけクリックしてください。

 

「んー、難しい!」

でも、ご安心ください。

正しい方法で一生懸命練習すれば、誰にでも覚えられます。

私にもできたのに、みなさんにできないなんてことはありません。
一緒に頑張りましょう!
 
ポイント
・形容詞の基本の型は3つ。
ый型 / –ий型 / –ой
・形容詞は係る名詞の性と格によって18通りに変化する。
 

2. 指示形容詞

形容詞のように名詞を説明する語にもうひとつ指示形容詞があります。
日本語では「こそあど言葉」と言ったりもしますね。

この ー э́тот, тот, та
その ー тот, то, та
あの ー вон тот, вон то, вон та
どの・どんな ー како́й, како́е, кака́я

指示形容詞も形容詞と同じく、係る名詞の性によって形が異なります

では、練習です。
「この小さい猫」「その大きなりんご」「あのかわいい女の子」
をそれぞれ言ってみましょう。

э́тот ма́ленький кот
то большо́е я́блоко
вон та ми́лая де́вочка

2つの修飾語が名詞の性にきれいに一致していますね。
ロシア語ではこの秩序がすごく重要なんです。

くれぐれも

та ма́ленькое
кот

なんて間違いしないように気をつけましょう。

ポイント
・指示形容詞=この・その・あの
・指示形容詞も形容詞と同じく係る名詞の性に形を揃える。
э́та краси́вая де́вушка – ◯
э́то краси́вый де́вушка – ✕
 

3. 指示代名詞

指示形容詞と間違えやすいのが指示代名詞です。

指示形容詞・・・この、その、あの
指示代名詞・・・これ、それ、あれ

指示形容詞がいつも名詞とセットで使われるのに対して
指示代名詞は単独で名詞の代わりに用いられます。
要は「これは◯◯です」というときの「これ」です。

これ・それ・あれ ー э́то

ロシア語は「これ・それ・あれ」の違いをあまり気にしません

ですから「これ・それ・あれは何ですか?」と聞きたかったら、
あれこれ考えず考えず “Что э́то?” と言えばいいんです。

Что э́то ?
 ー Э́то цвето́к. これは花です。
 ー Э́то письмо́. これは手紙です。
 ー Э́то ру́чка. これはペンです。

後ろにどんな性の名詞がきても 指示代名詞の э́то は形が変わっていませんね。
これも指示形容詞との大きな違いですので覚えておきましょう。

ポイント
・指示代名詞=これ・それ・あれ
・指示代名詞は後ろに続く名詞の性に関わらず常に Э́то。
Э́то нож.
Э́то мо́ре.
Э́то су́мка.